ボールペンが書けなくなる時がありますが、なぜでしょうか?
インクは古くなっていませんか?
ボールペンのインクは、長い時間が経過すると溶剤が蒸発して書きにくくなりますので、なるべくインクが新しいうちにお使いください。
快適な書き味をお楽しみいただける期間は、製造後おおよそ2年~3年が目安となります。
製造年月は、以下のように替芯に刻印・印刷をしておりますので、参考にしてください。
- ※ 一部替芯の製造年月は、印刷ではなく刻印となるため、肉眼での確認が難しい場合がございます。拡大鏡を用いて、蛍光灯などの光を当ててご覧いただくと判別がしやすくなります。
「H-0.7芯」の場合
「SNC-0.7芯」の場合
「NJK-0.5芯」の場合
ペン先に傷が付いている
筆記時に、“文字がかすれる”、“途切れ途切れになる”、“濃淡ができてしまう”、“ペン先に溢れるほどインクが溜まってしまう”などの現象は、ペン先(チップ)先端に傷がついていると起こることがあります。
ボールペンのペン先はミクロン単位の加工精度のため、強い筆圧で筆記をした場合やペン先が露出した状態で硬い物と接触した場合など、先端部に傷がついてしまい、不具合の要因になる場合がございます。
インク中に空間ができている。(空気が入っている)
中芯内に空気が入り空間ができ、インクがペン先とは逆に流れてしまう現象です。
下記をご参照ください。
1. 一般的なボールペンは、ペン先(チップ)の先端でボールとインクによりフタがされていて上向きにしてもインクは下に落ちません。これはストローの中に水を入れて片側をフタをすると、水が落ちないのと同じ原理です。
2. 通常、下向きにペンを使う場合はインクの重み(重力)に押されて、ボールが回転してもインクが出るだけで空気は入りません。
3. しかし水平向きや上向きに書くと、機構上、ボールの回転によって空気が入ってしまいます。
4. 一旦空気が入ると、フタがはずれた状態になり、インクが逆流してしまいます。これは、ストローのフタを外すと水が落ちてしまうのと同じ状態です。
ベッドの上で仰向けになって筆記したり、壁に掛かったカレンダーなどに先端部分を上にして書いたりすると空気を巻き込みインクが逆流します。
また、カバンの中で、他のモノに押されてボールペンがノックされると、水平向き筆記になる場合があり、逆流することがあります。作業着やエプロン・ズボンなどのポケットの中で、横向きの状態でペン先が出ていると、水平向き筆記されて逆流することがあります。
インクは入っていますか?
本体の中の替芯を見てください。インクは入っていますか?ペン先までインクが来ていると、見た目ではインクが残っているように見えても内部ではインクがなくなっている場合もございます。
インクのチューブに着色がされているタイプの芯の場合
NJK芯/NC芯
インクチューブの先端あたり(下図Ⓐ部分)が透明になりましたら、使い切っているサインとなります。
また、NJK芯には、芯の側面に小さな丸い覗き窓がございますので、そこからもインク残量を確認していただく事ができます。(下図Ⓑ部分)
SNC芯
蛍光灯などの光にかざしていただくと、インク残量の確認ができます。
JF芯の場合
当該品は、太いチューブの先端部にグリース(透明の液体)が到達した時点が、使い切りの目安となります。インク残量が下記画像くらいになりましたら、使い切りのサインとお受け止めいただき、新しい替芯へのお取替えをお願いいたします。